都心の北側道路の敷地に建つ木造3階建ての住宅。この建物においては、量の調整で空間の見え方、感じ方がどのようになるかを意識しながら設計しました。道路斜線をかわすためにセットバックを5メートルとる。玄関へ向かう敷地内のアプローチを2層吹き抜けとする。1階床から3層吹き抜けのトップライトまで11メートルとする。3層吹き抜けの空間を挟んで、リビングの壁からダイニング壁まで17メートルの一体空間とする。トイレの天井高さを7メートルとする。一般的な量とは少し違った量を持つ空間に、量という尺度の調整が、多くの気づきにつながることを改めて教えられたように思います。