「家を建てること」と「地球環境を考えること」、
2つのことの間には、一見大きな距離を感じられるかもしれませんが、
わたしたちはこの2つのことを同時に考えて設計をしています。
すこし話は大きくなるかもしれませんが、
家をつくるということは、地面に住む所をつくること
地面とは地球の表面であり、地表に家を建てることは
地球の表面をつくり直すことでもあると考えています。
わたしたちは地球の表面に隙間、つまり家をつくり、その中に暮らしているのです。
家の美しさを追求することは、大げさではありますが、地球の一部の美しさを追求すると
同義であると考えています。
現在、地球の環境問題は無視して生活することの出来ない状況と感じています。
大きな例としては、フロンの排出によるオゾンホールの拡大、CO2の排出による温暖化。
どちらも深刻で進行中であり、私たちの生活が影響を及ぼしていると考えられています。
最近の住宅では、「ゼロエネルギー」という視点が注目されており
エネルギーを消費するだけではなく、太陽光発電などエネルギーを作ること、出来る限りエネルギーを使わないよう省エネすること、
断熱や高効率な住宅設備により使うエネルギーを最小限に抑えることなど、
多角的にエネルギーの消費について考え、住宅を計画することが求められています。
また、先の震災により、耐震性が良いことはいうまでもなく、
「長期優良住宅」といった、耐震性、耐久性、維持管理・更新の容易性など具体的で様々な条件を満たした住宅が求められています。
ゼロエネルギー住宅や長期優良住宅といった、住まい手の快適性と利益を追求することは
地球環境への影響を最小限にし、地球の利益に繋がるということだと考えます。
地球とわたしたちの生活を共に考える。
今日を生きる私たちのミッションと思っています。
地球にも、そこに暮らす私たちにとっても、『美しく強く、心地よい』
そんな家をつくっていきたいと、わたしたちは考えています。
同時に家に帰ってきた時、こんな素敵な家に住んでいる
そんな満足感を感じられるようであれば尚良いと考えています。
私たちの考える住まいは技術や品質はさることながら美しく、心地のよいということを大切にしたいと考えています。
毎日の生活が快適であること、見た目にも美しいことそしてそこに居ることが心地の良いこと。
そんな家を作りたいと考えています。
こぼれ落ちる木漏れ日や
風でゆらめく水面に反射したやわらかな光。
自然を通過したそれらの光は風にゆらぎ
天気に左右され、コンピューター制御された
動きではない、季節感や自然を
様々に感じることができます。
ともすれば風を遮り、密閉された室内は空気の動きも少なく
停滞しがちですが、効果的に設けた窓やトップライトから
ゆっくりとした空気の動きがうまれることを計画しながら設計しております。
みなさん夏は涼しく、冬あたたかい家がよいと思われるかと思いますが外と完全に遮断し直接空気を暖めたり冷やしたりすれば可能です。
ですが、そのような事を望む方は今の時代いらっしゃらないでしょう。
夏は暑いけれども、涼しさを感じられる、
冬は寒いけれどもだからこそ、太陽の陽が暖かく、心地よい、そんな季節にあわせて暮らしやすい家が良いと思われているのではないでしょうか。
自然を感じながらも、心地よく暮らす、そんなきもちのよい空間を目指して
みなさまの家づくりに協力できればと思っております。