岡部克哉建築設計事務所

岡部克哉建築設計事務所 KOO
01
建物を計画されている方へ
建物を建てようとする時、皆さんは最初に何をしますか?
多くの方が、まず不動産屋に行き、土地が決まったところで、さあ次は設計となるようです。
この進め方では、経験の少ない土地購入に際して、「失敗は出来ない」故に「少し安全にやってこう」という事で、予定より高い土地を購入される方が少なからずいるのではないでしょうか。
こうなるとバランスのいい家づくりを実現するのは難しくなってきてしまうでしょう。
では、どうすればいいか?
最終的に新しい建物をどう使っていきたいか、そこから逆算して、設計、コスト管理、用地取得を検討していく。この方法をお勧めしています。
その為に、資金組み、土地探し調達の段階から、銀行はもとより、設計事務所をチームに入れて土地購入を検討していくのが良いと考えます。 希望の間取りなどから夢を追っていく事と同時に、現在置かれている経済的状況から全体でどれくらいの予算を用意出来るかを確認して、 この両方から、適切な建物の規模や構造、土地の広さなどを検討していく事が大切です。
建築相談
これから建物を作ろう、リフォームしようとしている方で、設計・工事監理について何かご不明な点・疑問点などがあれば、お気軽にご相談下さい。 私なりに適切な考えをアドバイスさせて頂きます。
予算計画書
大まかに総事業費の80%程度が実際の建設工事に当てられる金額と考えています。 しかし、浄化槽や杭工事が必要なエリアではこのバランスが変わります。 細目とその支払い時期等について、より詳しい資料が必要であれば、直接メールにてお問合せ下さい。
02
設計のプロセス
設計とは?
設計の内容は大きく分けて、意匠設計・構造設計・設備設計・建築確認申請・見積チェックとなります。
弊社ではプロジェクトに応じて、構造設計・設備設計の専門家とチームをつくり協働して設計にあたります。
基本調査
基本調査設計を始める前に、建設予定地の土地の状況を確認するための基礎調査を行います。
・地盤の強度検査(地盤調査)・・・地盤の強度を調べるもの。
・面積測量・・・敷地の形状、広さを調べるもの。
・真北測量・・・高度地区や日影規制の影響を受ける建物を設計する場合に基準となる真北と敷地の関係を調べるもの。
・高低差測量・・・敷地の高低差を調べるもの
基本設計
施主の方の要望、建築基準法その他の関係法令、予算などの要素を盛り込みながら、設計をスタートします。土地に対して建物をどのように配置するか? 各階の構成は?などといった事を検討していきます。
施主の方との打合せのスケジュールは、土日、平日夜間を問わずに打合せの日程を決め、最初は3週間、その後は2週間に一度、2~3時間を目安に打合せを行います。
その際、間取り図だけでは、どのような建物の提案かが分かりづらいので、弊社内での検討に使った模型で計画の内容を説明します。この段階での模型は図面と一緒に施主の方にお渡しします。
サンプル&CG
建物のイメージは形態だけでなく使う材料や色によっても大きく変ってきます。提案の素材が使われている建物の写真、実物のサンプル、模型(1/30~1/50程度の縮尺)、場合によっては簡単なCGなどを用いて建物のイメージを確認して頂きます。
ショールームツアー
衛生器具・照明器具の選定などは、出来るだけ実物を見て確認してもらうようにしています。ご一緒にショールームへ足を運び、提案の物を確認してもらいます。必ずしも全ての器具がショールームにあるわけではないので、この点は御理解頂いています。
実施設計
計画が進んでくると、ある程度間取りや建物の形などが決まってきます。すると次にキッチンの引出しの寸法など、細かい部分の設計に進んでいきます。
この段階を建築業界の人は実施設計と言います。
同時に、構造設計や設備設備もより具体的な作業に入っていきます。構造設計の分野では、最終的な構造計算(建物の安全性を計算)、設備の分野では換気扇の容量やエアコンの容量の負荷計算などを行っていきます。
施工会社3社を選定
施主の方の特別の事情がない限り、通常、設計を進めている時点で施工会社3社を選んでおきます。3社の選定に際しては、その物件を施工しえる5社程度を最初にピックアップし、弊社で得た情報と施主様のご希望等をかんがみ3社に絞り込みます。
見積依頼
設計が終った時点で施工会社3社に、見積もりを依頼します。
確認申請
建物を建てる場合、建築基準法に定められている建築確認申請を役所ないし民間審査機関に提出し、確認済書の交付を受けなければなりません。
施工会社に見積もりを依頼している間に、確認申請を提出します。
そして、確認済書の交付前に見積もりを提出してもらい、金額の調整が済んだ数日後には確認済書の交付を受けるのが理想的なパターンです。
見積書の査定
3社から提出され見積書の内容を全項目に渡ってチェックします。見積もれ落ちがないか、刊行物などの資料と照らし合わせたり、各社の見積もりを比較し、適正価格の判断をしていきます。
減額案の作製
もし適正と考えられる範囲より見積もり額が高い場合は、減額案を作製していきます。
その際、機能や性能は同等で価格の安いものなどを優先して検討した案(VE案)を、施工会社に再度見積もりしてもらいます。この際、施工会社にも独自にVE案の検討を依頼します。このようなやり取りをして、それでも予算に収まらない場合は、部分的な設計変更をするなどして減額案を作製し、金額を予算内に収めていきます。
工事契約
見積もり調整後、設計の内容を再度施主の方に確認して頂き、了解が得られれば、工事契約に進みます。通常、建設業協会など関連団体(四会連合会)が発行している工事契約書を使いこれに、見積書、設計図書を併せて工事契約を行います。
03
工事管理について
現場定例打合せ
毎週建設現場で、施工会社、電気設備、機械設備の担当者と打合せを行い工程の監理・建物の品質監理(断熱材の施工方法など)を行っていきます。
この定期的な監理の他、工事の重要なポイントとなるところでは、定例打合せとは別に監理を行います
基礎工事
建物と地盤が接する面というのは、建物の構造上重要な部分です。 基礎工事に先立ち地面を掘削するのですが、掘削が終わった段階で、事前に行われた地盤調査の結果と比較して地盤の状態を確認します。
材料検査
コンクリートを使って基礎を作るのですが、一見同じように見えるコンクリートでもその強さは、材料によって大きく異なります。
構造設計通りの成分になっているか、コンクリートの配合計画書というものを提出してもらい設計通りの仕様になっているか確認します。 次に、設計通りのコンクリートがきちんと施工されるかを確認します。コンクリートを基礎の型枠に流すときに、試験体にも同じコンクリートを流してサンプルを採取し所定の期間コンクリートの硬化を待ちます 所定の期間が過ぎたところで、サンプルのコンクリートを破壊して、設計通り強度が出ているか確認して、報告書を提出してもらいます。
配筋検査
少し前後しますが、コンクリートの中には通常10~25ミリの鉄筋が入っています。
この鉄筋の太さや配置が設計通りに施工されているかなどを確認します。
コンクリート打設
コンクリートは、現場で型枠に流し込むので、その流し込む作業をきちんと監理しなければなりません。ミキサー車で運搬されてきたコンクリートが所定の時間内に打つがれる事を確認します。
建設現場の見学
建物の骨組みが出来上がった時点で、施主の方に現場にお越し頂き、建物が出来上がるまでに隠れてしまう建物の柱や梁など構造体を見学して頂きます。上棟後建物が仕上がるまでの間、必要に応じて施主の方に現場へ足を運んで頂き、工事経過の確認をして頂きます。
各種施工図、製作図、納入仕様書の確認
我々設計事務所は、施主の方と打合せをして、希望の間取りや細かい重要な部分の詳細図を描きますが、これをもとに施工会社や各種の業者が再度図面を作製します。(施工図と呼ばれます)この図面の内容の確認します。また、ショールームで確認した衛生器具や照明器具のより詳しい図面等を提出してもらいこれを確認し、発注ミスがないようにします。
工事報告
施主の方に現場にお越し頂く機会を設けることはもちろんですが、それとは別に2週間に一度を目安に現場写真をメールにてお送りするなどして工事の進捗状況を報告します。
竣工写真
我々にとっては建物が完成し、施主の方に引き渡した段階で、一応設計・監理業務は終了するのですが(アフターケアを除いて)、施主の方にとっては、ここからがスタートにもなるわけです。そこで、建物が一旦完成したこの段階で、記念撮影をさせて頂きます。 その撮影の為に、建物完成後、引渡しまでの間や、場合によっては、荷物を移動された直後などにご協力をお願いする場合があります。きっと、記念になると思いますので、その際にはご協力をお願い致します。

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